ブランド戦略の「まずやってみるシート」について

ブランド戦略が必要なのは分かったが、何をすれば良いか分からない!
そこで、何はともあれ誰もが「まずやってみる」ことができるシンプルなシートを作成してみました。
各パートを以下に解説していきますのでご覧いただき、是非ご活用ください。
使用方法の解説

1.

経営理念の整理と環境分析

先ず「想いは何か」で経営理念や創業の想いなどを整理します。これはチャートの全てを支配する最も重要な項目ですが、最初は思いつくままに書きつければ十分です。次に、競合他社や市場ニーズを考察しながら、自社の強みがどう活きるか検討を行います。ここではどのような「市場機会」がありそうなのか幾つかの仮説を立てていきましょう。

強みは「無形資源」に着目!

自社の強み、これに即答できる経営者は多くありません。意識していないのに、実はそれが顧客から選ばれる理由であることもしばしば。経験や知識、ノウハウなど無形の経営資源がヒントです。

2.

競争戦略の策定

ここでは「市場機会」の仮説を検証するために踏み込んだ分析を進めます。事業を取り巻く社会の動向や顧客ニーズの変化など、自社ではどうすることもできない機会(チャンス)と脅威(ピンチ)を検証します。そして先に仮説とした「市場機会」は本当にチャンスを捉えた取り組みなのか、逆にピンチへの対応は必要ないのか、戦い方を考えます。

戦略 = 戦いを略 (はか)る

戦略というと仰々しい響きですが、言い換えれば戦わずして勝つこと。顧客と自社だけの市場が理想ですが、例えば、限定や専門など何かを絞り込むことはそんな市場をつくる一つの考え方です。

3.

課題の抽出と解決策の検討

戦い方を決めましたが、足元を見ると何やら問題山積なことに気がつくと思います。資金のこと?人材のこと?販路のこと?でも立ち止まるわけにはいきませんので、多くの問題から取り組むべき項目を決め、課題として設定します。また、解決策もいくつかの方法があると思いますが、自社の強みを補強できる方法を具体的に検討しましょう。

問題 → 課題 → 解決策

問題とは思わしくない現状であり、課題でこれを克服する方向性を示し、解決策で具体的な行動を計画します。例えば、問題は売上高減少、課題は新規顧客の獲得、解決策は〇〇という具合です。

4.

目標とスケジュールの設定

課題を克服するための具体的な解決策を決めたら、掛け声倒れにならないように目標とスケジュールを設定しましょう。目標設定では、①経営理念に則していること、②具体的であること、③実際に達成可能なこと、④成果を計測可能なこと、などを確認事項にすると効果的です。中長期の取り組みであれば時期を区切ったスケジュール設定も有効です。

定性目標 + 定量目標

目標設定のもう一つの考え方は定性的と定量的を組み合わせて考えることです。例えば「毎日元気に挨拶する」と「売上高〇〇達成」など。なお、定性目標は経営理念との調和を確認しましょう。

5.

ログラインの作成

ログラインとは、一意には“映画や書籍の簡単な要約”を意味する言葉ですが、このシートにおけるログラインは、自社の商品やサービスが「誰に」「何を」「どのように」提供できるのか、これを端的にまとめた一言紹介文です。お仕事は?貴社の特徴は?問われたらいつでもスラスラ答えられるよう、口にし易く、分かり易い一文にまとめましょう。

顧客 = 主人公

その商品やサービスが顧客のどんな問題をどのように解決するのでしょう。ログラインのポイントは顧客が主人公であり、主人公がその商品やサービスにより成功するストーリーを示すことです。

6.

ユニークな立ち位置の決定

ブランディングとは、経営者のありたい姿「ブランド・アイデンティティ」と顧客の心象に築かれる「ブランド・イメージ」を合致させていく取り組みです。そんな相思相愛の関係性を構築していくためには顧客にとってユニークな立ち位置を占めることが重要。理由は、競合する商品やサービスとは異なることが認識される必要があるからです。

ポジショニングマップ ≒ 軸の選定

顧客の心象における立ち位置の検討にはポジショニングマップを利用します。価値基準と縦横の軸を如何に定めるかがこのステップのポイント、試行錯誤により顧客のインサイトに迫りましょう。

7.

ブランディング施策の計画

ここまで来れば具体的なアクション・プランの計画を行いましょう。ブランド要素とは経営者の想いを表象化し、顧客に訴求するためのロゴやキャッチコピーなど。また、ブランド体験では、どこで、どのように顧客がブランド要素に接触するのか、どう印象を蓄積させるのか、などを計画します。目標を達成するためには何が有効な施策でしょうか。

要素 + 体験 = 心象

デザインや販促施策はとかく見た目や流行に左右されがちです。有名デザイナーのロゴなら顧客に響きますか?SNSは本当に必要ですか?皆やっているから…、それだけで顧客から選ばれますか?
一般的な事業計画書に対してこのシートは極めてシンプルです。環境分析も大雑把、戦略策定もクロスSWOTのみ、さらに収支計画もなく、全く内容不足と感じるかも知れませんが、戦略策定の流れは全く正攻法です。つまり、このシートは「まずやってみる」ことを目標としたためシンプルな構成となっているのです。下に各種の計画書へのリンクも設けたのでこちらもご参照ください。
なお、このシートの左側を構成する経営戦略と右側を構成するブランド戦略を合わせたオリジナルツールによる経営支援の方法はこれまでになく、本事業は千葉県の経営革新計画の承認を受けています。シートは無料で提供しますので、是非「まずやってみる」に取り組んでいただき、一社でも多くの小規模企業によるユニークなブランディングの足掛かりになれば幸いです。

「まずやってみるシート」ダウンロード

ダウンロード用のファイルは入力フォームを設けてありますので、 各パートの例文を参考に記入してください。
個別の利用に制限は設けませんが、著作権は放棄しておりませんので改変や再配布はご遠慮願います。
なお、営業はしませんのでメールアドレスの入力などは一切不要です。

何かお役に立てそうですか?

分かりにくい事や説明が足りない事もあると思います。ご質問いただければ回答いたします。
また、ご要望があれば入力したシートについて、1社1名1シート1回を限度に無料で添削も行います。
なお、ある程度お時間をいただきますのでご了承ください。